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2007年10月06日

57

魔力が切れた。

ハジメにそういわれたものの、阿守はいまいちピンとこなかった。
「えーと…それは、一大事なの……?」
「一大事ですよ!だって、僕北海道から動けなくなったんですから!!」
「ええ!?それは一大事だねえ!!」

東京遠征が決まった矢先の出来事であり、それまでにも大阪でライヴが控えていた。
早急にピアニストを探さねばならない。
「北海道に来た時はお手伝いさせていただきます!」
とだけ言い残し、ハジメとは連絡が途絶えた。
北海道からハジメを連れてくるだけの経済的余力は私たちには無く、無理矢理ハジメを召喚することも出来ない。

私たちのとるべき道は2つ。
新しいピアニストを探すか。
ピアノ抜きのアレンジを考え、ハジメの魔力回復を待つか。

阿守は悩んでいた。
新しいピアニストが見つかったとして、その人物が急なライヴに対応しきれるだろうか?
新しいピアニストを探すにしても、ピアノ抜きのアレンジを考え、じっくり腰を据えて探したほうが良いのではないか?
仮にピアニストが見つからなくとも、しばらく経てばハジメも回復するだろうし、最悪それを待ってもいいのではないか?
しかし、そもそもピアノ抜きのアレンジなどというものが成立するのだろうか?

1人で悩んでいても仕方が無い。
誰かに相談しようと思い、まずはタッキーに連絡した。
「オッケーオッケー。じゃあ知り合い筋あたってみるわ」
確かベーシストを探していたときも同じようなこといっていたはずだ、この男は。
つまり、あまりあてには出来ない。
次に阿守は社長に連絡してみた。
社長というのは中川氏のことで、CD制作の際に13PROJECTというレーベルを発足させて以降、彼は社長と呼ばれるようになった。
その社長だが
「俺は音楽のことはようわからん」
と、こちらは気持ちがいいほど役に立たない。

そういえばメンバーにまだ話をしていなかったことを思い出した阿守は、まず近所の山本邸を訪れた。
あるいはメンバーの知り合いにいいピアニストがいるかもしれず、アレンジの面でもメンバーに相談せざるをえない。
「阿守さん、どうしたんですか、今日は?」
「いや、ちょっと悩み事がありまして」
「まま、とりあえずは中へ」
山本邸にあがりこんだ阿守は早速山本さんに一部始終を話した。

「マスター・グンジがおるやないですか」
「あ!!」
早速阿守は軍司に連絡した。
「おお、阿守か。どしたんや?」
阿守は一部始終を話した。
「というわけで軍司、やってくれるか!?」
「ええで」

ちなみに軍司は横浜に住んでいた。
だが、雄作も東京在住と遠方であり、ましてやハジメの北海道に比べれば随分近い。

SIBERIAN-NEWSPAPERに、遠距離という言い訳は存在しない。
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posted by ニヒリストHILAO at 09:09| Comment(0) | 組閣編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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